

【AI×地方創生】女子中高生が地域課題をAIで解決 「Waffle AI Changemaker」が全国4都市で始動【前編】
生成AIの普及が急速に進む中、AI人材の育成は企業だけでなく、地方創生においても重要なテーマとなっています。
その中で注目される新たな取り組みが、NPO法人Waffleが開始する「Waffle AI Changemaker」です。
本プログラムは、女子・ノンバイナリーの中高生を対象に、地域産業をテーマとしたAIプロダクト開発へ挑戦する実践型教育プログラムです。
2022年度から4年間実施してきた「Waffle Camp」を発展させ、新たに地域経済の創出・AIの社会実装・人口減少社会への対応という視点を加えたプログラムとして、2026年7月に発表されました。
AIを学ぶことが目的ではなく、AIを活用して地域課題を解決する人材を育てることが最大の特徴です。
AIで地域産業に新しい価値を生み出す
今回のプログラムでは、全国4地域それぞれの特色ある産業をテーマに、参加者がAIを活用したサービスやアプリを企画・開発します。
| 開催地域 | テーマ(予定) |
|---|---|
| 北海道帯広市 | 農業 |
| 福井県 | ファッション |
| 長野県上伊那地域 | 製造業 |
| 長崎県長崎市 | 観光業 |
地域ごとの産業課題を題材に、AIを活用した新しいプロダクトを考え、チームで開発・発表まで行います。
なお、テーマは各地域との協議や参加者の希望を踏まえて最終決定される予定です。
なぜ「地方×女性×AI」なのか
Waffleは、この取り組みを開始した背景として、地方から若い女性が流出している現状を挙げています。
同団体が引用する総務省「住民基本台帳人口移動報告(2025年)」によると、人口が転出超過となった40道府県の約85%で、女性の転出超過数が男性を上回ったとされています。
地方では、魅力的な仕事やキャリア形成の機会が不足し、若い世代、とりわけ女性が都市部へ流出する傾向が続いています。
こうした状況は、人口減少だけでなく、地域産業の担い手不足にも直結しています。
AI人材不足という新たな課題
AIの活用が広がる一方で、人材不足も深刻化しています。
Waffleは、2040年までにAI・ロボットを活用できる人材がおよそ339万人不足すると紹介しています。
また、製造業や農林水産業など地方産業を支える分野では、約260万人の就業者減少が予測されているとしています。
こうした中で、次世代の若者がAIを地域課題の解決に活用できる人材へ成長することは、地方創生にとって重要な意味を持ちます。
体験学習では終わらない実践型プログラム
「Waffle AI Changemaker」は、AI講座を受講するだけのイベントではありません。
参加者はAIの基礎を学びながら、地域課題を分析し、チームでAIプロダクトを企画・開発します。
最終発表会では、地域企業や自治体、行政関係者、メディアなどへ成果を発表し、実社会との接点も設けられています。
こうした実践的な学びを通じて、「地域の変革を担う人材(Change Agent)」の育成を目指しています。
地方創生の新しい形
地方創生というと、企業誘致や観光振興が注目されがちですが、長期的には「人材育成」が欠かせません。
地域課題を理解し、AIという新しい技術を活用できる若い世代を育成することは、地域の持続可能性を高める重要な投資ともいえます。
AIを活用できる人材が地域に定着すれば、新しい産業やスタートアップの創出にもつながる可能性があります。
図解 Waffle AI Changemakerの流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① AI基礎講座 | 生成AIや活用方法を学ぶ |
| ② 地域課題分析 | 地域産業の課題を調査 |
| ③ プロダクト開発 | AIを活用したサービスを企画・制作 |
| ④ 地域連携 | 企業・自治体からフィードバック |
| ⑤ 最終発表 | 社会へ成果を発信 |
前編まとめ
「Waffle AI Changemaker」は、AI教育と地方創生を組み合わせた全国でも先進的な取り組みです。
単なるプログラミング教育ではなく、地域産業をテーマにAIで新しい価値を生み出す実践型プログラムであることが特徴です。
後編では、この取り組みが地域経済や自治体、企業へどのような影響を与えるのか、AI人材育成と地方創生の未来という視点から詳しく解説します。
参考資料
- PR TIMES「AIで地域経済を動かす女性を育てる『Waffle AI Changemaker』を全国4都市で開催」(2026年7月23日)
- NPO法人Waffle 公式サイト
- 総務省「住民基本台帳人口移動報告(2025年)」※Waffle引用データ
信越メタバース推進協議会は、AI・自治体DX・地方創生・メタバースなど、地域社会のデジタル活用を推進する団体です。
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